MAO的小屋 ~相原茂の隠れ部屋~
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日々の雑感。
【2008年02月15日】 北京行き(5)

いつもなら私はただホテルと本屋を往復し,あとは骨董市めぐりをするぐらいだが,今回は北川さんがいたのでいろいろな人に引き合わせていただいた。
翻訳家の泉京鹿さんのおかげで四川料理のお店で食事と変臉のショーを堪能させて頂いたし,北京でアイブロウの仕事をされている村越さんの計らいで,天橋のほうにできた“紅劇場”で公演中の「功夫伝奇」という評判のカンフーショーも鑑賞できた。
しかも今回はもう一つの隠れイベント,北京でダーツを楽しむことも実現した。そもそも北京にソフトダーツのマシーンがあるかどうかも怪しかったが,それは私の北京在住の元学生がしらべてくれた。
「鵝和鴨(Goose & Duck)」という名の店で、朝陽公園南路を東へ向かい、四環路を越えた少し先の左側のビルの1・2階にあるということだった。インターネットで調べるにはJTBの北京情報のブログのページ:(http://www.jtbchina.jp/blog/)
を見ればいい。熱烈なダーツ愛好家が北京に駐在していることがわかる。
私と北川さんが車でそこに辿り着いた時はもう夜も11時を回っていたが,私たちが日本人と知るやお店の人はすぐにダーツをしている日本人に紹介してくれた。それがブログにも出ていたK氏や中国人のM氏であった。私たちはすぐにうちとけてダーツに興じた。ソフトダーツの機械があるのは北京広しといえどここ一軒ということで,私たちは4ゲームぐらい投げ,4人で対戦もし,最後は料金も払わずご馳走になってしまった。
私にとっては,北京で必ず行くところが,本屋,骨董市のほかに,1カ所増えた。


【2008年02月13日】 北京行き(4)

ホテルは北京飯店。王府井の老舗ホテルだ。王府井には大きな本屋が3つある。王府井書店と外文書店,それに商務印書館書店だ。私はホテルと本屋を二三回往復して一日が終わる。昔は図書大廈の近くの民族飯店を使っていたが,このごろはたいてい王府井に面したホテルを利用することが多い。
で,本屋に行き,本やらDVDやらMP3やらを買い込み,持ちきれなくなるとホテルに戻る。そんなことを繰り返しているから本がカバンに入りきらなくなる。ここから先が思案のしどころだ。
方法はしかし2つしかない。一つは郵送だ。郵便局から送る。船便か航空便にするのだが,今は船便でも3週間で着く。300元ぐらいはかかるだろう。段ボール箱は郵便局にある。日本でしばらく待たねばならぬのが玉にきずだが,一気に身軽になる。
もう一つはリュックとか手提げバックとか旅行カバンを買ってしまって,そこに入れる。私は今回,身軽で旅行カバンを持たずに来た。この方法だと,ともかく本を持って帰れる。必要なものはすぐに見ることができる。
そこで,王府井のショッピングセンターに出かけた。はじめSamsoniteの店に行ったらそこは高い,3万ぐらいする。当たり前だ。これなら航空便で送った方がいい。もう1軒,今度は中国製を売っているお店をのぞいた。そうしたら使い勝手のよさそうなカバンが390元ぐらいだ。よし,これにしよう。ガラガラとカバンを転がしてホテルに戻り,さっそく入れてみる。全部おさまった。
毎回,郵送かカバン購入か,この2つのどれかをやっている。


【2008年02月12日】 北京行き(3)

北京行きは4泊5日だった。こんな短い間でも日本をあとにすると,知らないことが結構起きているんじゃないかと不安だ。今回はテレビ朝日が例のギョウザ事件で中国語の“炒作”を「捏造」と訳したことが話題になっていた。私はそのことを林祁さんのエッセイで知った。
林さんはたまたま2月10日,私が開いた「春節晩会」に出席され,その時のふとした会話から中国のギョウザに思いをいたし,感慨を記されたのだ。(全文は以下のサイトをご覧ください)
“炒作”とは「ものごとを大げさにセンセーショナルにとりあげる」ということだが,ぴたりとした定訳があるわけではない。新語でもある。しかし辞書に出ていないということはない。講談社の『中日辞典〈第2版〉』には「マスコミの力を借りて,オーバーな宣伝をする。ブームに仕立てる。」とある。まさにこの意味で使っているのであり,これを「捏造」と訳しては誤りだ。
仮に百歩譲って,「捏造」なる意味があったとしても,そもそも1国の新聞の見出しに用いられた意味を,あえて辞書の語釈の範囲を逸脱して訳すのはまずい。《現代漢語詞典》をはじめ,普通の辞書には中国語として“炒作”もあり,“捏造”も載せている。二つはまったくの別語で,重なり合うことはない。
http://www.dongyangjing.com/disp1.cgi?zno=10022&&kno=014&&no=0001


【2008年02月09日】 北京行き(2)

二日目の朝。食事を済ませてロビーで北川さんを待つ。今日は二人で中国最大といわれる骨董市場“潘家园旧货市场”へ行く予定だ。タクシーを走らせること半時間ほどで着く。
午前だから寒い寒い。市場は広い。北川さんは踊りながら品物を見る。身体を動かしてないと凍りつくのだそうだ。
私は目当ての写真売り場に行く。いろいろな中国の写真を売っている。写真と言ってもごく普通のもので,今度再開されるTECCの写真描写問題に使うものだ。
TECCの写真描写問題は人気がある。写真を見て,その説明を聴き,正しいのを一つ選ぶ問題だが,写真を用意するのが一苦労だ。
作問委員の先生が最近撮った家族の写真を使うこともある。あるいは友達と学会に出席した時の写真を利用する。すると受験生が「あっ,この人知っている」ということが起こる。知り合いの先生と試験会場で突如対面ということになる。一瞬頭の中が真っ白になり,そのあとしばらく解答ができない状態だ。
そうでなくても我々素人が撮った写真はごちゃごちゃして良くないことが多い。そこでくっきり明瞭で,しかも中国の風物が写っているような写真を私が仕入れるのである。TECCの作問にはこんな苦労もある。


【2008年02月08日】 北京行き(1)

真冬の寒い最中,北京に行ってきた。春節前の北京の様子を見たかったし,拙著に挿絵を提供して頂いた丁聡先生への画料の支払いもあった。何よりも北川えりさんが北京に行くから,あちらで一緒に動きましょうというお誘いも魅力的であった。
北京は寒かった。冷凍庫の中で扇風機にあたっているような身を切る寒さだ。年末雪の舞う中を外から帰ってきた白毛女のお父さん楊白労の気分だ。こんなことを言っても若い人にはどんな比喩か分からないだろうが。
こんな時期に好き好んで北京にゆく人も少ないだろうと思っていた。4泊5日のツアーで,ホテルと航空券は用意されているが,あとはすべてフリーというもので,添乗員はいないし,向こうで現地の係員が待っていてくれるという。私は手荷物一つで身軽だ。預けた荷物もないので,スタスタと一番乗りでロビーにでてきた。なるほどそれとおぼしき係員が待ち受けている。近づくと向こうから「あいはらしげるさんですね」と声をかけられた。どうして名前がわかるのか。いくらなんでも現地の中国人係員に顔を知られているほど有名ではあるまい。何のことはない。このツアーに参加したのは私1名であった。



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