MAO的小屋 ~相原茂の隠れ部屋~
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雑誌、新聞、書籍などに寄稿したエッセイ集。
中国人留学生のアルバイト状況

岸 弘子

日本に帰ってきて、痛感するのは、景気の悪さと仕事探しの難しさ。昨年の今頃なら、派遣会社に電話を1本入れておけば、次の日には数件の仕事を紹介してもらえましたが、金融危機以来、待てど暮らせど何の連絡も入らない日が続きます。

日本人ですらこういう状態ですから、外国からの留学生のアルバイト探しは、困難を極めるようです。コンビニや居酒屋、ファーストフード店など、名札を見て「あれ、日本人じゃない。」と思うことが多かったのですが、最近では、日本人の中高年の男性や、私ぐらいのおばちゃんたちの姿が目立つようになりました。

次女のアルバイト先のファーストフード店にも、以前は6人の中国人が働いていたそうですが、ここ数週間で半分以上が解雇されたといいます。解雇の理由の筆頭に来るのが、やはり言葉の問題。日本語ができないため、バックヤードのキッチンしかできない(日本人なら、レジが忙しい時は、レジの応援に入ることができま す)。もう一つが、仕事に対する責任感がなさすぎるため(かなり仕事がいい加減)だと言います。お店のクローズ前に、スタッフ全員で洗い物をするそうですが、鍋やスプーン、タッパーなど、どれも汚れが落ち切っていないため、日本人スタッフで洗い直しをすることも多いそうです。(もちろん、そのことに対して一言のお詫 びの言葉も言わないとか。)中国人2人以上が集まれば、中国語でぺちゃくちゃおしゃべりをし、店が忙しかろうとお構いなし。レジで注文を通してから、商品がそろうまで日本人スタッフの倍以上の時間がかかるとも言います。すっかり中国人人材に幻滅した店長は、もう二度と中国人は雇わないと言っているそうです。

日本の経営者に、中国の人材に対するイメージを聞くと、
① 礼儀作法がなっていない(挨拶が出来ない、態度が悪いなど)。
② 仕事がいい加減すぎる。
③ 言い訳が多く、素直に謝らないし、反省をしない。
④ 分かっているふり、知っているふりをして失敗をし、日本人が後始末をするはめになる。
など、残念がら、あまりいい 答えが返ってきません。また、一度いやな思いをした経営者は、二度と中国人材を雇わないとも答えています。中国のお国柄に対して理解をしている経営者であれば、日本人スタッフには中国のスタッフと仕事をする場合の注意点を、中国人スタッフには日本で仕事をする場合の注意点をと、双方の相違点に着目して指導ができるのに、「お互いを知らない」ことが招く誤解から、大きな溝ができてしまっていることが残念でなりません。

あまりいい話の出ない中国人材ですが、微笑ましい話もあります。長女のアルバイト先の喫茶店にも、上海出身の中国人の女の子がいます。今年4年生になる女子大生で、すでに日本の某大手企業に就職が決まったそうです。日本人以上に気配りができ、人一倍努力家の彼女は、店長からの評価も高く、中国人材嫌いの店長を して「中国人は嫌いだが、Wさんは好き!」と言わしめたほどのつわものです。また、先ほど話題にした次女のファーストフード店でも、一生懸命に日本語を勉強し、人一倍努力した結果、正社員にとりたてられた中国人のスタッフもいるそうです。一絡げに「中国人は・・・・」とステレオタイプで評価してしまわずに、日本人に もいろいろな人がいるように、中国人にもいろいろな人がいるということを分かって欲しいものです。

2009年8月16日


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