ハルピン交通事情……補遺
岸 弘子 ハルピンでもっぱら市民の足となっているのはバスではないかと思います。かなりの数の路線があって、どこまで乗っても1元なので、かなりお得な乗り物です。乗車するときに、1元を料金箱に放り込めば、それでOKです。
ただ、ラッシュアワーの混みようは、東京の満員電車を上回るかもしれません。日本人の友人は、朝7時半のバスに乗る場合、7時前にはバス停に行き、何本も見送りながら、少しでももぐりこめそうなバスを見つけて「えいっ!」と意を決して乗り込むそうです。 また、スリが多発するので、荷物は抱きかかえるようにしてしっかり抱えていないとなりません。その日本人の友人は、携帯電話をやられ、うちの会社の中国人スタッフは、財布を3度もやられたそうです。
次に便利なのがタクシーです。初乗り3kmが8元程度。かなり乗ったなあ、と思っても30元もあれば大丈夫。特に、初めてゆく場所などは、住所と目印になる建物を告げると、確実に連れて行ってもらえます。ただ、一日のうちに何回か乗務員の交代時間があって、交代時間が迫っているときに遠くへ行って欲しいと頼むと、乗車拒否に遭う場合があります。
日本のタクシーのように、シートに真っ白なカバーがかけてあり、ぴかぴかに磨き上げた車両ではありません。(もちろん、ドアは手で開けます。) 車内に、運転手の私物(食べかけの饅頭や、飲みかけのジュース、夕食の買い物や着替えの服など)が転がっていることも珍しくありません。灰皿は、ジュースやビールの空き缶を切って作ったものが、針金で固定されています。前に乗ったお客さんがヘビースモーカーだったとすると、まだ、煙を上げていることもあり、タバコ嫌いの私にとっては、耐えられたものではありません。
最後に一番避けたい交通手段は、自分で車を運転することだと思います。2車線の道路でも4台5台の車が並び、時には歩道を走っている車を見かけます。方向指示器もあげず、クラクションを鳴らしながら割り込んでくる、突然止まる、追い越す・・・・。そこにさらに道を横切る人や自転車も混ざって、交通事故が絶えません 。日本だと、パトカーを見れば、スピードを落とし、あわててシートベルトを締める人も多いかもしれませんがハルピンではお構いなしです。交通規則はありますが「規則は人が作ったものだから、人が優先される」というこちらの考えにのっとり、おのおのが好きにやっています。
現在、交通渋滞が慢性化していて、改善策として地下鉄の建設が始まっています。上海でも、地下鉄ができて街が活性化したとの事、ハルピン市民も、この地下鉄にかける期待は大きいようです。
また、2010年には、ハルピンと大連を4時間でつなぐ新幹線が開通するとかで、大連で飽和状態になっている日系企業が、ハルピンに進出する良い足がかりになるのでは、と期待されています。 「先生、日本語のできる優秀な人材を育ててくださいね」と人材派遣業を営む友人に言われていますが、個人的には、日本人向けのカフェや娯楽施設の方に興味があったりして・・・・。ここは一つ、ダーツカフェでも作りますか?
他の交通手段として、バイク・自転車もありますが、冬の寒い時期は、自殺行為になるようで(道もかなり滑りやすい)、あまり利用する人はいないようです。
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