食べてしまえば大丈夫
中国の諺に “不干不净,吃了没病。” というのがある。 “不干不净”とは「食べ物が非衛生的だ,きたない」というのである。それでも「食べても病気にならない」。少しぐらいきたなくても,賞味期限をすぎていても,大丈夫,食べても平気だよ,という諺である。 このことばは人口に膾炙している。私も何度か聞いたことがある。 そういえば日本でも,リンゴなんかは洗わずにズボンのわきでこすったぐらいで昔は食べていた。床に食べ物を落としたぐらいではひるまずに口に入れていた。 考えてみれば,われわれは雑菌の中で生きている。 いたずらに清潔を指向するわれわれは抵抗力をなくしているのやも知れぬ。 最近,中国産食品の「毒」が話題になっている。 昔からある“不干不净,吃了没病。”という感覚と,「毒」と知りつつ有害物質を安いからと混入して使うというのは大きな隔たりがある。後者は許せない。
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