新暦と旧暦
岸弘子 今日1月18日は、旧暦の「小年」だそうです。あと1週間で大晦日,そのちょうど1週間前です。昨夜は一晩中、花火の音がしていましたが、今朝は、あちこちで爆竹の音が鳴り響いています。春節の買い物も、今日の日曜日がピークになるらしく、雪が降りしきる中、大勢の人が街にくり出しています。
うちの近くに長距離バスステーションがありますが、大きな荷物を抱えた人達の数もハンパではありません。 春節の民族大移動が始まると、まず、鉄道のチケット争奪戦が始まります。日々、私宛にかかってくる電話と言えば、学生達から「先生、3日目の今日、やっとチケットが買えました!」「今、駅です。明日のチケットが取れそうなので、明日は授業を休みます。」「あと30分くらいで私の番なので、ちょっと遅れて授業に出ます。」という実況中継さながらの報告です。 この時期、偽造チケットや、鉄道内部の人たちによるチケットの横領なども多いらしく、毎日のニュースで必ずといっていいほど報道されています。鉄道会社の社員は、持ち物や身体のチェックを受けてから、業務につくのだそうですが、それでもなかなか防ぎきれないそうです。
やはり、こちらでは、春節は一年を通して一番のイベントらしく、家族揃って大いに食べ、大いに騒いで過ごさなければならないようです。私が子どものころの年越しと言えば、親族が集まり、28日に餅つき、30日に大掃除と門松作り、31日は紅白を見ながらそばを食べ、除夜の鐘をつきに行く・・・そんな賑やかな年末年始を過ごしていたように思います。今日、ハルピンの旧暦の師走の街を歩いていて、ふと、そのころの賑わいを思い出しました。
春節は旧暦の正月のことですが、中国ではまだまだ旧暦が使われる場合が多いようです。いつだったか、まさか・・・と思って、学生に「誕生日は旧暦で祝わないよね?」と尋ねたことがあります。意外にも、返ってきた返事が「いいえ、旧暦です。」「えっ?」私は目が点になりました。すると、近くにいた別の学生が「私は旧暦じゃないよ。」と言うのです。「じゃあ、みんなが履歴書に書いてくれた生年月日は?」「私は新暦で書きました。」「私は旧暦です。戸籍が旧暦ですから。」「戸籍?と言うことは、戸籍も旧暦と新暦があるの?」「どちらでもいいです。」と、驚きのやり取りをしてわかったことは、生年月日の記載は新暦でも旧暦でもよく、特にどちらかということを明記する必要もないとの ことでした。 以前から、学生の履歴書を整理していて、大学卒業の年が22歳の人と、25歳の人、26歳の人、いろいろいたので不思議には思っていました。たぶん、浪人や留年だろう・・・と深く追求しなかったのですが、「暦」の問題も絡んでいそうです。
学生が就職するとき、日本の企業に提出する履歴書だけに、どうしようかな・・・と悩みましたが、いちいち一人ずつの学生に「生年月日は旧暦ですか、新暦ですか?」と確認するのも面倒なことです。まあ、文化の違いということで・・・・。この楽しい発見は、私の胸に閉まっておくことにしておきましょう。私も少しは中国人風に鷹揚になってきたかな。
2009/12/18
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