無錫レポート第1弾
岸弘子 無錫という街は、日本人の皆さんにとっては、あまり聞きなじみのない街かもしれません。どちらかといえば、隣町の蘇州のほうが「蘇州の刺繍」「水の都蘇州」として有名だと思います。東京からの直行便はなく、成田からは一旦上海へ飛んで、国内移動が必要です。(関空からは直行便があります)。上海からは車で2時間 半程度、新幹線なら55分程度です。
午後1時50分の便で成田を立って、定刻の現地時間の3時55分に上海へ到着しました。到着少し前に、新型インフルエンザ対策として、客室乗務員による体温検査があり、体調についての質問表に現在の体調や、入国後1週間の予定などを書かなければなりませんでした。さて、いよいよ着陸が近づいたとき、機内アナウ ンスで到着後、再度の体温検査があるので席を立たないようにと知らされました。
機体が完全に止まると、白い防護服に身を包んだ物々しい人たちが乗り込んできて、ひとりひとりの額に拳銃のようなものを当て、赤外線による体温検査を行っていきます。運悪く、発熱していた乗客がいたらしく、機内が物々しい様相を呈してきました。着陸から3、40分が経過しようというころ、発熱した乗客のいた座 席より前2列の乗客以外はすべて飛行機を下りていいとの指示がありました。9列目から11列目の哀れな乗客たちを残して(私は14列目でした)急ぎ、入国審査へ向うと、その前に再び健康チェックのゲートが。結局、出迎えの人を1時間以上待たせてしまう結果になってしまいました。「新型インフルエンザの影響で」と謝る私 に、「みんな仕事がないからね、結局暇なんだよ。」と一言。
今年の大学卒業者の就職率は50%そこそこで、大学を卒業しても仕事にありつけない人が半端ではないといいます。中国の学校の年度末は6月。夏休みに入るや否やその年の成績表を手にして走り回る保護者が多いそうです(何でも、保護者にとって一番忙しい時期になるそうで日本の“師走”ならぬ“親走”といったとこ ろでしょう)。息子や娘の今後の進路について何とかしなければ!!と伝手を頼ったり、お金を積んだりと、かなり大変なようです。とにかく「いつまでも家にいる」のが一番困るそうで、いよいよとなると海外へ留学させてしまおうと考える親も多いと聞きました。来年あたり、第二の「出国熱」がやってくるかもしれません。 そんなこんなで、一番寒さが厳しい時期を北のハルピンで過ごし、夏の暑さが厳しい一番暑い時期を南の無錫で過ごすことになりました。みなさんに無錫の街についていろいろお伝えできれば幸いです。またしばらく、お付き合いいただきますようお願いいたします。 (2009年7月3日)
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