MAO的小屋 ~相原茂の隠れ部屋~
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MAO'S Profile
雑誌、新聞、書籍などに寄稿したエッセイ集。
湿気と戦う

岸弘子
昨日、バケツをひっくり返したような大雨がありました。

雨が降り始めて5分もしないうちに、ポタポタ天井から雨漏りが・・・・。もう何年も雨漏りなど経験したことがありません。あわてる私を尻目に、落ち着き払ったアシスタントの先生が、どこからともなく洗面器を持ってきて、雨のしずくを受けています。チーン、カーン、コーン。金属製の洗面器の大合唱が始まりました 。一昔前のドリフターズのコントを見ているようで、おかしくて授業どころではありません。

夕方近くになると雨が上がり、さあ帰ろうとエアコンのきいた部屋から一歩外に出たとたん、ムワ〜と、形容のしようがない湿気に包まれました。ちょうど、何度か体験した岩風呂のサウナに入ったときのような、息苦しくなるような湿気です。北京の乾燥した冬を体験した友人は、しきりに「モイスチャーでお肌によさそう 」と喜んでいました。確かに、ハルピンの乾燥も大変なもので、保湿クリームを全身に塗るため、1週間で1パックを使い切るほどでした。低温の気候で、乾燥以上に怖いのが静電気。家の鍵を開けるとき、ドアノブに触れるとき、あるときは人の手に触れただけでもバチバチ!!と火花が見えんばかりの電気が走ります。静電気を電 池に充電して携帯に使えたらなあ、とよく冗談で話していました。

無錫では、湿気に悩まされています。まず、すぐにカビが生えること。浴室といわず、学校の壁なども白い塗装が浮かび上がって、剥がれ落ちたところに黒カビがはびこっています。高温多湿のところだけに、食べ物に対し、いつになく慎重になっています。ハルピンでは、露天でも平気で買い食いできたのですが(これだけ 寒ければ菌もいないだろうという自己流の判断ですが)、ちょっとした下町の食堂で、火を通しているとわかっていても、手を出す気分になりません。市場のあちこちから漂ってくる生ごみのような匂いが原因かもしれませんが。

夏、水があるところにいるものは?・・・・・答えは「蚊」です。ここ無錫に来る前に、なんとなく想像ができただけに、蚊よけのスプレーを買い込んでいて正解でした。もともと低体温で、汗をかきにくい体質の私、複数の人といるときは、めったに蚊に刺されることはないのですが、今は、蚊よけスプレーを振ってからで ないと安心して外出できません。「授業中、目の前を蚊が一つ二つ」という状態です。「教室に蚊が多い」と責任者に意見したところ、翌日、彼女のお母さんが蚊取り線香を持ってやってきました。対応が早いなあ、と思っていたら、そのお母さんは、自分の孫の席の下に一巻きの蚊取り線香をつけると、そそくさと帰っていきまし た。これには、その場にいたスタッフ全員がビックリ仰天!結局、スタッフに買いに走ってもらうことになりました。

ある人が、除湿機を部屋に置いたところ、1日で1リットル近く水がたまったといます。それをタンクにためて、洗濯水にでも利用できないかと話しているところです。

(2009年7月9日)


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