ある日,食堂で
岸弘子 スタッフから、学校の近くに、ちょっと清潔で、料理もおいしい店を見つけたと聞き、早速お昼休みに行ってみました。店内は、冷房が効いていて、掃除も行き届いているようです。消毒された食器が、ラップにくるまれて置いてあります。
なかなかいいね、とスタッフの女の子と席に着き、中華風どんぶり(蓋飯と言います)を注文しました。すると、奥で遊んでいた2、3歳くらいの女の子が近づいてきて、泥で汚れたままごと道具を私たちのテーブルに並べ始めました。「だめ、だめ・・・・」と一つ一つ下に下ろしますが、なかなか頑固で、聞こうとしません 。どうやらここの女店長(老板)の娘さんらしく、忙しそうに立ち回りながら「だめよ!」と女の子に軽く声を掛けています。
さすがに料理が来ると、女店長が、ままごと道具を片付けてくれました。私たちが食べ始めるや、その女の子は、しきりにお皿の中を指差して何か言っています。スタッフの一人が、自分のお皿の料理を彼女の口に入れてやると、今度は、自分のスプーンを持ってきて、自分でスタッフのお皿の中のものを取ろうとし始めまし た。相変わらず母親の女店長は、知ってか知らずか全くお構いなし。相変わらず、テーブルからテーブルへと忙しそうです。
さすがに私も堪忍袋の緒が切れて、「これは、お客さんの料理でしょう!人のものを勝手に食べてもいいの?」と、わざと母親に聞こえるように言いました。すると、母親が小さな器にご飯を持ってきて「ほら、これを食べなさい、あなたのよ。」と女の子の前に置いたのです。そして、おもむろに私たちのスープをすくって 女の子のご飯の上にかけてやっているのです。「ほら、おいしいよ!」と。本当に目を疑いました!結局、その女の子は、私たちの食事が終わるまで、私たちの食卓を荒らし続けたのでした。
さあ、もう帰ろうと席を立ち、お会計を済ませると、女店長は悪びれた様子もなく「再見!!」と声をかけてきました。もちろん私の答えは「不再見!!」
2009年7月14日
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