MAO的小屋 ~相原茂の隠れ部屋~
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MAO'S Profile
雑誌、新聞、書籍などに寄稿したエッセイ集。
美容院で髪は切れない

岸弘子

無錫から上海までは、新幹線で約1時間です。チケットは1等と2等の2種類あり、切符売り場に行くと、日にちとチケットの残り状況が電光掲示板に表示されています。当日でも購入できますが、かなりの人が並んでいるので、出来れば前もって買っておいた方が安心です。無錫の新開発区に行くと、日本の緑の窓口のよう なチケット販売所がありますが、手数料が必要になります。

乗り心地は、日本の新幹線、と言うより特急(たとえば、関空特急はるかのような)のような感じですが、座席もゆったりしていて、とても快適です。車内販売が回ってくるので、飲み物や軽食も求めることができます。

さて、上海に着いて、工事中の個所が多いことに驚きました。取り壊される古い建物。次々と建設されていく高層ビル・・・・。来年の万博に向けて、着々と準備が進められている感じがします。分別式のゴミ箱の設置や、「立つ人は右、歩く人は左」とエスカレーターに表示まであります(これは大阪式です。東京は立つ人 が左で、歩く人が右ですから)。

今回も、無錫滞在の1ヶ月で伸びきった髪を上海できれいにカットしようと、街を散歩しがてら、美容院を探しました。あるショッピングモールの最上階に「美容院」という看板を見つけ、なかなか清潔で上品な内装に魅かれ、店内に入りました。「すみません、カットだけでいくらですか?」と尋ねました。店員の若い女の 子は、きょとんとした顔で私を見つめ「カットはできません」と一言。よく見れば、店の料金表に美顔・顔マッサージ・全身マッサージ・ネイルアートとあります。奥から店長らしき年配の女性が出てきて、せっかくだからマッサージをして行きなさいよとしきりに勧めます。「今日は8月1日の軍の記念日だから、特別に美顔とマ ッサージで200元のキャンペーン中」とのこと。まあ、特に予定もない上海滞在、軍の記念日にあずかって、美顔(何やら色々なクリームを顔に塗りたくって、マッサージしてくれまいた)とガチガチに凝っていた肩のマッサージをしてもらいました。

そう、中国で「美容院」とは、「美容」関係の(日本でいうところの癒し系サロンのような)店で、くれぐれも女性の頭をカットするところではありません。中国では、女性も男性も「理髪店」でカットしてくれます。ただ、上海の街中では「ヘアーサロン」という洒落た看板をあげているところも増えてきているようです。 ある店では「ヤングヘアー」とガラスに赤文字がなぐり書きで書かれてあり、入ったら、どんな頭にされるのかしら・・・と興味津々でした。また、ちょっと路地を入ると、路地に椅子を並べ「理髪5元」という看板をあげている屋外カット屋さんもあります。

今回は、中国語と日本語は、同じ漢字を使うために、こんな失敗も起こり兼ねますよ、というお話でした。

2009年8月5日


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